10月〜にんじん〜
1年中流通していて、使用頻度の高い食材の1つ「にんじん」
調理法を選ばず、和洋中どの料理にも使われています。
考えてみると、メインの食材として使われる事は少なく、料理の引き立て役となっている事が多いような気がします。役者で例えると「名脇役」
主役になる事は少ないけれど、にんじんが材料として使われている料理はたくさんあって、抜けたらとても味気ないものになってしまうのではないかと思います。
鮮やかなオレンジが料理をパッと明るくし、個性的な風味が味にポイントを効かせてくれる…我が家では必要不可欠のありがたい野菜です。
栄養面も優れています。カロテンの含有量は、緑黄色野菜の中でもトップクラス。英語名「キャロット」は、「カロテン」が語源となっています。
カロテンはうまみとともに皮付近に多く含まれているので、皮を剥かずに調理するのがオススメです。
葉つきにんじんが手に入ったら、葉の部分もおいしくいただきましょう。
にんじんの葉は栄養価が高く、ビタミンC、B群、カルシウムが根より多く含まれています。おひたしや和え物、炒め物などに使えますが、オススメは「かき揚げ」 香りがよく、油との相性もバッチリです。
最近はにんじんの種類が豊富で、色もカラフルになりました。
主流品種である五寸にんじんのオレンジはカロテンですが、金時にんじんなどの赤はリコピン、紫にんじんはアントシアニンが色素成分となっており、期待できる働きが違うのが注目すべきところです。
食事の際にカラフルな食材選びをするというのは、目で楽しむ事はもちろんですが、栄養面でも理にかなっているんですね。
にんじんをおいしく手軽に食べたいという方に…にんじんが主役の簡単レシピをご紹介します。作り置きが可能で、あと一品にありがたい常備菜です。
キャロット・ラペ
≪材 料≫
にんじん 2本
塩 小さじ1/3
クルミ 少々
(ドレッシング)
酢 大さじ3
オリーブオイル 大さじ2
砂糖 大さじ1/2
塩 適量
ブラックペッパー 適量
≪作り方≫
(1) にんじんを長さ5cm位のせん切りにする。
(2) (1) に塩をふり、しんなりさせる。
(3) ドレッシングの材料をしっかり混ぜ合わせ、(1) を和える。
(4) クルミを粗く刻み、(3) に加えて出来上がり。
「ラペ」とは「すりおろす」の意味で、フランスで定番の家庭料理です。
さっぱりとした味で、クルミの香ばしさがアクセントになっています。
家庭にある調味料でできるのが魅力的ですが、オレンジの搾り汁を加えるとフルーティーで爽やかな仕上がりになるのでオススメです。
是非作ってみてください。