6月20日 〜食用菊〜
シャキシャキした食感とほろ苦さ、そして甘さ。鮮やかな色と香り。
最近、エディブルフラワー(食用花)が注目されていますが、食用菊は古くから日本で親しまれているエディブルフラワーの代表格です。
原産地の中国では、菊は昔から不老長寿を願う花として大切にされてきました。
平安時代の日本でも、長寿を祈る儀式に飾ったり、浸したお酒を酌み交わしたりしていたのだそうです。
食用菊に含まれる栄養素は、βーカロテンやビタミンCなどアンチエイジングに効果が期待できる抗酸化ビタミン、生活習慣病の原因となる悪玉コレステロールを抑制すると考えられているクロロゲン酸、イソクロロゲン酸、リラックス効果の高い香り成分のテルペンなど。若さを保つ為にピッタリの食材ですね。
現在食されている食用菊は、花弁を大きく厚く、苦みを抑えて香り高く品種改良したものです。
黄色や紫の色が鮮やかで加熱しても色が変わらないので、お料理の彩にも一役かってくれます。
お浸しや酢の物、和え物などが定番ですが、天ぷらにしても美味しくいただけます。
美しい花弁を活かした漬け物もあります。
食用菊の旬は秋とされています。
通年流通していますが時期によって違う味わいがあり、6月の今の時期は花弁がやわらかく、繊細でやさしい甘さを楽しめます。
この時期の美味しさを是非味わってみてください。