8月20日 〜モロヘイヤ〜
「王様の野菜」と呼ばれているモロヘイヤ。
重病だったエジプトの王様がモロヘイヤのスープを飲んだところ、すっかり病気が治った事から「ムルキーヤ」(アラビア語で「王様の野菜」の意味)と呼ばれるようになったという説があります。
また、クレオパトラが好んで食していたとも言われています。
諸説の由来も、栄養価の高さを知ると「なるほど!」と思う位、素晴らしいパワーを秘めた野菜です。
抗酸化作用が期待できるβーカロテンやビタミンE、炭水化物をエネルギーに変換するのに必要なビタミンB1、疲労回復作用に有効なビタミンB2、コラーゲンの生成に働くビタミンC、骨の形成に必要なビタミンKなど、ビタミン類が豊富に含まれています。
また、ミネラルに関しても、骨や歯の発達に欠かせないカルシウムや、酵素の働きをサポートするマグネシウム、体内の余分なナトリウムを排出する働きをするカリウム、貧血予防に有効な鉄などが豊富です。
そして、モロヘイヤの特徴であるネバネバ成分の「ムチン」には、胃や消火器、目や鼻などの粘膜を保護する働き、コレステロールの吸収を抑制する働き、血糖値の上昇を抑える働きなどがあると言われています。
旬は、7月から9月にかけての暑い時期です。モロヘイヤの栄養価を味方につけて、夏バテに負けずに過ごしたいですね。
お浸しの他、天ぷら、和え物、炒め物など様々な調理法で、おいしくいただけます。
今回は、簡単にできるスープのレシピをご紹介します。
モロヘイヤとトマトの卵スープ
■材料(3人分)
モロヘイヤ 50g
ミニトマト 7〜8個
卵 1個
水 600cc
鶏ガラスープの素 大さじ1.5
粗挽き胡椒 適量
■作り方
(1).モロヘイヤの葉を摘み、茹でて刻む。ミニトマトは半分に切る。
(2).鍋に水を入れて沸騰させ、鶏ガラスープの素を加える。
(3).ミニトマトを入れて2分程煮る。
(4).溶き卵を少しずつ加え、卵がふわっと浮かんで来たら箸でひと混ぜする。
(5).モロヘイヤを加えて火を止め、器に盛り付ける。粗挽き胡椒をふって完成。